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裏を見せ 表を見せて 散る紅葉


by wanderingpoet
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世界とは虹のようなもの

世界とは虹のようなものだ
グラデーションの中で色と色の境界線を確定的に引くことは出来ない

しかし我々はここの辺は赤、この辺は橙、この辺は黄色・・・・ということにしている
色の名前を多く知っている人はもっと細かく分けることが出来るだろうし
知らない人はもっと大まかに区別するだろう
世界とは虹のようなもの_a0032061_13515925.jpg


分けるとはこれとこれは違うものだと認識することである。
あれとは違う、あれとも違うという相対的な関係でしかある色の立場は決められない。
色とはそれそのものが存在するものでなく、グラデーションの中で他の領域との関係によって決められた制度でしかない。

要はソシュールの「言語の指示対象(と言語の発音自体も)は「われわれははっきりとある対象物についてその名前を与えているのではなく,名前を付けることによって世界からそのものを「区別(差異化)」しているのである.そして,その区別の仕方はその言語体系によって様々であり,絶対的な決まりがあるわけではない.これを「言語の恣意性」という.」「これでもなく,あれでもないもの」というような「差異」によってしか表現できない」というのとほとんど同じである。
別に私の独創ではない。

ただ「世界とは虹のようなものだ」というフレーズがキザだし、グラデーションで視覚的にわかりやすいので、これを使う。
by wanderingpoet | 2007-08-14 14:17 | 言葉の万理